2017年3月15日に行われたアンジェリーナ・ジョリーUNHCR特使による「国際主義を擁護する」と題した講演を紹介します。
アンジェリーナ・ジョリーUNHCR特使講演の背景
恒例ですが、以下ではアンジェリーナ・ジョリーについて、敬称なしの「アンジー」と記します。
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今回紹介するアンジーの講演は、2017年3月15日にジュネーブの国連欧州本部で行われました。セルジオ・ビエイラ・デメロ氏生誕(3月15日)を記念する「セルジオ・ビエイラ・デメロ記念講演」の一連の行事のひとつとして、アンジーが講演しました。
アンジーは2001年2月に難民各地の訪問をスタート。そして2001年8月にUNHCR(国連何便高等弁務官事務所)の親善大使に任命されます。その後も精力的に難民各地を訪問し、その悲惨な状況を世界に伝えてきました。それらの活動が評価され2012年3月にはUNHCR特使に任命されました。
そのような背景があり、国連の大舞台でのアンジーの講演となりました。
デメロ氏と世界人権デーについて
今回アンジーが記念講演をするに至った「セルジオ・ビエイラ・デメロ記念講演」。その冠となっているセルジオ・ビエイラ・デメロ氏について少し紹介させていただきます。
デメロ氏は1948年3月15日ブラジル生まれ。1969年からUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)で働き、1996年1月には高等弁務官補佐に任命されます。バングラデシュ、スーダン、キプロス、モザンビーク、ペルー、レバノン等で精力的にニンドウ支援・平和維持活動に積極的に関わります。UNHCRカンボジア特使なども歴任。さらに2002年9月からは3代目の人権高等弁務官に任命されました。
しかし、2003年8月19日におきたバグダット国連本部爆破テロの犠牲となってしまいました。55歳でした。この爆破テロではデメロ氏を含め22名の犠牲者が出ました。
そして、この爆破テロを機に8月19日が「世界人権デー」として制定されました。世界各地で人道支援活動をしている方々に捧げられる日であり、かつ、職務の最中に亡くなった方々を偲び、さらには人道支援の精神を全世界をあげて尊ぶ日です。
アンジェリーナ・ジョリーUNHCR特使講演サマリ
アンジーの記念講演内容のサマリを載せ、その後、ユーチューブのスピーチ映像を載せます。
スピーチサマリ
- デメロ氏を偲ぶ〜人柄と功績紹介。
- 難民問題は国連設立以来最大の危機を迎えている。
- 愛国主義を装ったナショナリズム台頭で国連自体も危機。
- 国際機関や国際的取り決めを拒絶する政治家を批判。
- 貧富の差や特定国の富独占について言及。
- 解決につながるひとつは国際主義者として生きること。
- 国連は完璧な組織ではないが大切なのはあきらめないこと。
- 国連憲章への思いと私たちの責任。
- 国連を支えるのは私たち。理想を手放さないこと。
- 今小と国連の理想と目的を私たちが忠実に追求すべきとき。
- デメロ氏の遺志を引き継ぎ、あきらめずに努力を続けましょう。
<アンジーの講演動画(字幕付き)>
まとめ
今回はアンジーが行った「人道支援についての講演」について紹介させていただきました。
動画をご覧いただくと、そこには女優&監督アンジェリーナ・ジョリーとは全く違う人道支援活動家アンジーがいます。
アンジーが口にした「あきらめないこと」とのメッセージ、しっかり受けとめたいと思います。
[fontsize size=”1″]*アイキャッチ画像の出典:youtube(講演中のアンジー)[/fontsize]
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