ハリウッド大作でアンジェリーナ・ジョリーが初めて主演を務めた作品、それが映画『ボーン・コレクター』です。その紹介とネタバレをします♪
以下、アンジェリーナ・ジョリーについては敬称なしの「アンジー」と書きます。
目次
『ボーン・コレクター』の概要情報
最初「作品の概要情報」を記してから、「作品のネタバレ」を書きます。ネタバレを見たくない!という方は、「作品のネタバレ」の前でブラウザを閉じてくださいね♪
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作品概要
- 原 題:The Bone Collector
- 監 督:フィリップ・ノイス
- 原 作:ジェフリー・ディーヴァー
- 脚 本:ジェレミー・アイアコーン
- 製 作:マーティン・ブレイグマンほか
- 製作総指揮ダン・ジンクスほか
- 主 演:デンゼル・ワシントン、アンジェリーナ・ジョリー(W主演)
- 共 演:クィーン・ラティファ、マイケル・ルーカーほか
- 公 開 日:1999年11月2日(アメリカ)
- 上映の時間:118分
- 興行収入 :151百万ドル
- 見放題情報:なし(記事公開日現在)
あらすじ
『ボーン・コレクター』の予告編はこちらです。
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とある富豪夫婦の夫が、指の骨がむき出しになった状態で死体となって発見されます。妻は行方不明。それについて半身不随のリンカーン・ライムが捜査の意見を求められます。夫の死体状況を撮影した証拠写真が的確で、それを見たリンカーンはこれが単なる身代金目的の誘拐事件ではないと見抜きます。さらにリンカーンは連続殺人事件に発展すると気づいたのですが、行方不明の大富豪の妻は殺されてしまいます。
そして、機転を利かして貴重な現場写真を撮影したニューヨーク市警アメリア巡査を評価し、リンカーンは彼女を捜査に引き入れます。動けないリンカーンが分析し指示して、アメリアが実際に動くという形で凶悪犯罪の捜査がスタートします。
『ボーン・コレクター』の見どころ
この映画『ボーン・コレクター』の見どころは、あり得ない捜査状況が展開されるということでしょう。半身不随で全く動きがとれない科学分析官リンカーンが主に捜査分析を実施し、そのリンカーンの指示に基づき、刑事捜査の素人アメリアが実際の捜査を担当します。こういうコンビは普通考えられないですね。
そんなあり得ない組み合わせ状況なので、見る者はフラストレーションを感じるかというと…見事なまでのテンポの良い展開で、次々起こる新展開にドキドキしてストーリーに見入ってしまうのです。
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それからこの映画『ボーン・コレクター』は原作がかなり有名であり、映画化前から評判だったといいます。つまり、原作をどう実写として表現できるかと。原作に惚れ込んだ製作者やキャストが、どれほど原作を超える作品にしあげたか。そういう視点で見ていただくのもいいのではないでしょうか。
『ボーン・コレクター』アンジーの関わりなど
デンゼル・ワシントンが主演として契約したときには、すでに監督たちはもう一人の主役アメリア役をアンジェリーン・ジョリーと決めていたのです。
製作のマーティン・ブレイグマンは監督フィリップ・ノイスから薦められてアンジー主演のテレビ映画『ジーア/悲劇のスーパーモデル』を見て、アンジーの演技に感心しました。デンゼル・ワシントンもこのテープを渡されて『ジーア』を見て、演技力に驚いたといいます。
また、監督たちはアンジーの過去作品も見て、アンジーの幅の広い演技力に期待をしました。
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つまり、この作品はアンジーの演技こそが注目で、アンジーも本気で取り組んだ作品なのです。アンジーは脚本段階でこの作品に見入られたと話しています。次の展開が待ち遠しいほどの脚本だったと…。
アンジーにとってはハリウッド大作主演の1作目です。大切に、そして十分に演技をした作品が『ボーン・コレクター』です。
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なお、『ジーア/悲劇のスーパーモデル』については、こちらの記事もどうぞ♪
『ボーン・コレクター』のネタバレ
以下「ネタバレ」です。なので「ネタバレ」は読みたくないという方は、ここでブラウザを閉じてください。
主な登場人物(吹替声優名はソフト版)
♂リンカーン・ライム(W主演)
- 演:デンゼル・ワシントン、声:大塚明夫
- 犯罪学者で著書もある、一流の腕を持つ科学捜査官。
- ある現場で事故に遭い、半身不随に。
- 寝たきりで左手人差し指と首から上だけが動く状態。
- そんな状態のまま連続殺人の捜査分析に乗り出します。
- 演:アンジェリーナ・ジョリー、声:湯屋敦子
- 巡査のアメリアは、ある仕事の結果、リンカーンに指名されます。
- リンカーンの指示のもと、アメリアは連続殺人捜査に加わります。
- 演:リーランド・オーサー、声:大塚芳忠
- 寝たきりのリンカーンが使っている医療機器を調整する医療技師。
- 物語冒頭から登場する、かなり重要な人物でもあります。
- かつては警察官で、ある捜査で証拠ねつ造し有罪で6年間服役。
起〜NY市警巡査アメリアが刑事事件捜査に参加!
物語の一人の主人公リンカーン・ライム(デンゼル・ワシントン)は科学捜査官。4年前の捜査中に事故に遭い半身不随で現在は寝たきりです。具体的には左手指先と首から上以外は動けないのです。また植物状態になるくらいなら自殺したいとリンカーンは常に望んでいるのです。
そんなリンカーンは犯罪学者で著書もあり、その著書は警察学校の教科書としても使われています。分析力で優秀なリンカーンは、寝たきりであるものの、いまでも時々捜査協力をしています。
今回もある凶悪犯罪の捜査分析をすることになりました。それはある富豪夫婦が誘拐され夫は死体で発見。妻は行方不明という事件です。夫の死体は証拠保存という観点から的確な写真が撮られており、その写真からリンカーンはこれが単なる誘拐ではない凶悪犯罪だと見抜きます。
捜査分析を自分が寝たきりである一室でスタートしたリンカーン。必要な人材や器具機材をすべて部屋に準備。捜査官として、前述の的確な証拠写真をとったニューヨーク市警巡査アメリア(アンジェリーナ・ジョリー)も招聘しました。当初は捜査協力を拒否していたアメリアですが、リンカーンといっしょに捜査することになります。
ここから半身不随寝たきりの科学捜査官と刑事事件担当経験ど素人の巡査アメリアとのコンビがスタートです。
承〜不明の妻救出一歩手前で死亡…
アメリアはリンカーンの指示の元、行方不明の妻の捜索に向かいます。連れ去られた場所もほぼ特定でき、恐らく殺されるであろう午後4時まであと10分ほどというときに現場到着したアメリア。リンカーンは証拠保存のために「アメリア一人で現場地下に入れ」と命じます。
アメリアは夫人がコンクリート壁の向こうで手錠でくくられているのを発見。しかし、壁を壊して助ける間もなく、高温の蒸気が噴き出し夫人は絶命してしまいます。
壁を爆破したあと、今度もまた現場保存の観点からアメリア一人で行けと命じるリンカーン。アメリアはさまざまな証拠を発見し、保存します。しかし、リンカーンはそれ以上のことをアメリアに命じます。夫人の手錠に犯人の指紋がついている可能性があるため、それを証拠物件として持ち帰れと言うのです。つまり、夫人の両手首をのこぎりで切り落とせと命じたのです。
アメリアは自分は検死官ではないとそれを拒否。現場検証捜査を中断してしまいます。
その後、この手錠には指紋がついていなかったことがわかり、犯人は現場検証に詳しいということがわかったのです。リンカーンはアメリアに対してやり過ぎたと思うものの、もう彼女は捜査に来ないだろうと覚悟しました。
転〜次はリンカーンが狙われる!?
夫人の救出はならず、次に恐らく同じ犯人であろうという誘拐事件が起き、リンカーンは捜査分析を始めます。アメリアも戻ってきて、またコンビ復活です。今回も前回同様にそれなりの証拠があったものの、残念ながら、誘拐被害者は壮絶な形で死を遂げていました。
さらに今度は老人と少女が誘拐されてしまいます。これについては、2人をアメリアが発見。溺れている2人を助けます。老人は死にましたが、少女はなんとか息を吹き返しました。
この重要な段階で、リンカーンのあとを継いでいたチェイニー部長がリンカーンの捜査の邪魔をします。そして、アメリアを逮捕しようとしますが、彼女の姿が見当たりません。
アメリアは一足先に逃げ、そして、捜査を続けていました。アメリアはそれらしきところに入り込み、ある数字を見つけます。「78499」。どこかに見覚えのある数字をアメリアは必死に思いだそうとします。そして、わかったのです。「78499」はリンカーンの認識番号だということが。つまり、次に狙われるのはリンカーンだったのです。
結〜リンカーンが逆恨みで殺される!?
リンカーンの邪魔立てをしたチェイニー部長は、何やら用事があったのかリンカーンの自宅に向かいます。そして、ドアのベルがなり、看護師のセルマが顔を出すと、それは医療技師リチャードでした。
セルマはなんとリチャードに腹をえぐられるように刺されて玄関先で倒れます。そこにはチェイニー部長も首から血を流し絶命していました。なんと、今回の一連の犯人は医療技師のリチャードだったのです。
リチャードを迎えたリンカーンは、その出で立ちから不振に思いますが、半身不随の身であり対処できません。リチャードは自分が捜査で証拠ねつ造し、そのために6年間服役したことを恨んでいました。有罪の決め手がリンカーンの意見書だったからです。
いわば逆恨みですが、その恨みは強く、出所後、リンカーンに近づくために数年かけ、今回の計画を立てていたのです。リチャードは「証拠を残してやったのにほとんど助けられず、リンカーンもたいしたことない」と罵倒します。
絶体絶命のリンカーンはリチャードの前に命を落とすのか…。
リンカーンは機転が利きます。左手指だけでベットを操作し、リチャードの手をベットに挟み込ませてしまいます。リチャードは必死で手を引き抜ぬいたものの、彼の右手は血だらけです。怒り狂ったリチャードはリンカーンをベット下に引きずり落とします。そして、ナイフを振りかざしたリチャードに向かってリンカーンがなにやら囁きます。それがなんで在るかリチャードが耳を近づけた瞬間、リンカーンはその首筋に食らいつきかみ切ります。
首筋をかみ切られたリチャードはそれでもナイフを手にして振りかざします。そこへアメリアが来てリチャードに発砲。万事窮すの状態からリンカーンを救うことができました。
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季節は過ぎ、リンカーンは回復しました。
クリスマス。リンカーンの部屋には友人たちが訪れ、クリスマスを祝います。そこにはもちろんアメリアも。
まとめ
この記事では映画『ボーン・コレクター』の紹介と「ネタバレ」を書きました。
アンジー出演作にしては珍しくアンジーのラブシーンがない作品でした。まぁ、置かれている状況がシリアス過ぎるということもありますが…。それでも、ラストはリンカーンとの恋の予感がある終わり方でしたね。
[fontsize size=”1″]*アイキャッチ画像の出典:pixabay[/fontsize]
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シネマファン♪