ジェームズ・マカヴォイとのW主演映画『ウォンテッド』の紹介とネタバレです。二転三転のストーリーをお楽しみください♪
以下、アンジェリーナ・ジョリーについては敬称なしの「アンジー」と書きます。
目次
『ウォンテッド』の概要情報
最初「作品の概要情報」を記してから、「作品のネタバレ」を書きます。ネタバレを見たくない!という方は、「作品のネタバレ」の前でブラウザを閉じてくださいね♪
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作品概要
- 原 題:Wanted
- 監 督:ティムール・ベクマンベトフ
- 脚 本:マイケル・ブラントほか
- 製 作:マーク・E・ブラット
- 製作総指揮:マーク・シルベストリほか
- 主 演:アンジェリーナ・ジョリー、ジェームズ・マカヴォイ(W主演)
- 共 演:モーガン・フリーマン、トーマス・クレッチマンほか
- 公 開 日:2008年6月27日(アメリカ)
- 上映の時間:110分
- 興行収入 :341百万ドル
- 見放題情報:Amazon、dTV(記事公開日現在)
あらすじ
『ウォンテッド』日本語吹替予告編はこちらです。
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25歳のウェスリー。経理事務所に勤務し、女性上司からはダメ社員の烙印を押されています。そんな彼が突如、プロの殺し屋になってしまうというトンデモ展開なストーリー。
ある日突然、ドラッグストアで命を狙われるウェスリー。それを助ける見知らぬ女性。これがウェスリーがプロの殺し屋に足をつっこむきっかけです。
その後、いろいろあってウェスリーはりっぱな(?)暗殺者となるのですが、事態は二転三転し…。
『ウォンテッド』の見どころ
この映画『ウォンテッド』は、ハリウッド大作初主演のジェームズ・マカヴォイとすでに大物女優となっているアンジーとのコンビの展開が一つの見どころです。完璧に強すぎる殺し屋アンジーをご堪能ください(笑)。
そして、もうひとつの見どころは、見る者を二転三転と裏切る物語展開です。以下に書く「ネタバレ」を読んだあとでも、その裏切り展開は楽しめると思います♪
そうそう、もうひとつ、見どころというか聞きどころです。吹替版では、あのDAIGOさんが映画吹替初仕事で主役をやっています。ちょっとたどたどしさがありますが、それはそれでお楽しみください(笑)。
『ウォンテッド』アンジーの関わりなど
アメリカでは『ウォンテッド』は公開されると初登場2位の興行収入のまま好調に推移。ヒット作となります。当然、続編の製作が持ちあがり発表されます。映画会社もアンジェリーナ・ジョリー続投と伝えたのですが…。
当のアンジーが「続編も前作と全く同じ事をすることになるだろうから、役に興味がわかない」との理由で続編の出演を拒否。配給会社もアンジー出演を説得するも叶わず。アンジー降板が決定し、続編の企画そのものもなくなったのです…。
実態はもう少し複雑だったのかもしれません。
撮影に入る前に「最高の友人」とアンジーが言う母マルシェリーヌが亡くなります。そして3番目の養子パックス受け入れで大変な思いをしたアンジー。そんななか3ヶ月間『ウォンテッド』の撮影に入りました。彼女にとって撮影は母を失ったセラピーになるかと思われていたのですが、3人の子供たち、マドックス、ザハラ、シャイロの面倒を見るパワーは残っていなかったようです。
しかも、出演予定映画が立て続いています。『チェンジリング』、『ベオウルフ』等々。これらに加えて、撮影の間に国連難民高等弁務官親善大使として人道支援の仕事が待っているのです。当時のアンジーには『ウォンテッド』の続編を受けるだけのパワーがなかったのかもしれませんね。
『ウォンテッド』のネタバレ
以下「ネタバレ」です。なので「ネタバレ」は読みたくないという方は、ここでブラウザを閉じてください。
主な登場人物(吹替声優名はソフト版)
♂ウェスリー・ギブソン(W主演)
- 演:ジェームズ・マカヴォイ、声:DAIGO
- 経理事務所に勤めるダメダメ社員。
- 突如、命を狙われ殺し屋稼業に就くことに。
- 演:アンジェリーナ・ジョリー、声:湯屋敦子
- 暗殺組織の一員で腕は一流。
- フォックスの命を救い、指南役にも!
- 演:モーガン・フリーマン、声:坂口芳貞
- 「ある目的を持った殺し屋組織」のボス
- 伝統を重んじるボスだが…
起〜反復性ストレス障害のダメ社員の毎日に変化!?
経理事務所で働くダメ社員のウェスリー(ジェームズ・マカヴォイ)は…
- 毎日、自宅では恋人にしょぼい自宅を責められ続け、
- 毎日、会社では女上司に叱責し続けられ、
- 毎日、同僚に恋人を寝取られ続け…。
ときどき心拍数が異常に高くなってしまう反復性ストレス障害のウェスリーは薬が欠かせない状態です。
そんな毎日を繰り返す彼を象徴するかのようにNine Inch Nailsの
『Every Day is Exactly the Same』が流れます。
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6週間前のある夜、仕事終わりでウェスリーはドラッグストアに寄っていつもの薬を求めます。カウンターで精算しようとしていると「何やら自分を狙うような男」の視線に気づきます。そして男の方を見ます。人の気配に気づき顔を戻すと、すぐ横に見知らぬ美しい女性(アンジェリーナ・ジョリー)がいました。
あまりにも近くに女性がいすぎたためウェスリーは思わず謝ります。
- ウェスリー:すみません。
- 謎の女性 :あんた謝りすぎ。
- ウェスリー:すみません。
- 謎の女性 :あんたのパパを知ってる。
- ウェスリー:父は僕が産まれてすぐ蒸発したから。
- 謎の女性 :昨日メトロポリタンビルの屋上でなくなった。お気の毒。
- ウェスリー:(笑って)お酒が欲しいなら向こうのほうの棚に…。
- 謎の女性 :あんたのパパは凄腕の殺し屋だった。彼を殺したやつがそこにいる。
すると男はウェスリーを追い、トラックを奪ってウェスリーをひき殺そうとしてきます。あわやというとき、あの女性が赤いスポーツカーに乗って現れ、ウェスリーを間一髪で救いそのまま逃走。男が運転するトラックは執拗に女性が運転する赤いスポーツカーを追い、カーチェイス&銃撃戦が展開されます。
壮絶な戦いをするも何とか難を逃れたウェスリー。彼はいつのまにかどこかで寝ていたようです。目覚めるとそこは見知らぬところでした。
承〜ウェスリー殺し屋になる決心をする!?
そこは殺し屋集団のアジトだったのです。見知らぬ男たちが3人、そして例の女性もいます。そこにボスらしき男(モーガン・フリーマン)が登場。
ボスはウェスリーに銃を渡し「ゴミ箱にたかるハエの羽を撃ってみろ」と言います。躊躇していると、別の男がウェスリーの後ろから頭に銃をつきつけ引き金を引き言い放ちます。
- 3つ数える、おまえが撃つか、撃たれるかだ。
銃を撃ち終わって吐きそうになったウェスリーはいつもの薬を飲もうとしていると、ボスがハエの死骸を持ってきました。3匹のハエの羽が全部とれています。ウェスリーがハエの羽を撃って落としたのです。3匹のハエを渡されたウェスリーは一言…
- ありえない。
- 昨日までは多くのことが不可能だったろう。今君が経験したことはパニック障害じゃない。心臓の鼓動が毎分400回までに上昇し大量のアドレナリンが血管に流れ、身体能力を通常の数十倍に高める。できるのは世界でもまれだ。お父さんはできた。君にもできる。訓練して肉体の制御を学ぶといい。
- 私の名はスローン。彼女はフォックス。それに他の連中もみんな殺しのプロだ。だから間違っても銃口を彼らに向けるな。私だけにしておけ。それでいい。
- いいや、おかしいのは殺し屋の血を封じこめ、人生を無駄にしている君だ。檻を開ける鍵を持ちながら、ライオンを檻に閉じ込めたままで、俗物の侮蔑に甘んじ、毎日をストレスで消耗している君こそおかしい。
- 君が手にしている銃はイマニシセブンティーン、お父さんのものだ。それで完璧な仕事をこなしてきた。その彼を無慈悲に殺した相手を息子の君がそいつで撃つ。相手は今夜君の命を奪おうとした相手だ。
- お父さんは仲間だった、秘密の暗殺組織フラタニティのな。彼の残した預金はすべて君の口座に振り込んである。かなりの額になっていた。
- 君が仲間に加わるのは運命だ。
そして、いつもの自宅ベットで目覚めます。横には同僚と浮気をしている彼女が寝ています。あれは夢だったのか。しかし、トイレに行き銃を落とし気づきます。あれは夢ではなかった!
出勤前にATMで残高確認を確認します。スローンが言った通りです。残高が364万7千ドルもあるのです。
その日、いけすかない女上司に捨て台詞を残し、自分の彼女と浮気している同僚を殴り倒し会社を辞めました。会社の外に出るとタイミングよくフォックスが車で登場。ウェスリーは同乗し紡績工場に…。
そこにはスローンがいて、ウェスリーに向かってこう言います。
- 聞く覚悟はできているのか。
転〜父の敵クロスを殺すために殺し屋になる!?
殺し屋になるための訓練は壮絶なものでした。マジで殺される寸前まで痛めつけられます。繰り返し繰り返し…。
気を失うとウェスリーは不思議な浴槽で蝋付け状態で目覚めます。なんでも、この浴槽に蝋付けになって浸かっていると傷が数時間で治るのです。そして、治るとまた殴る蹴るの訓練の繰り返し…。
何日も何日も殺される寸前の訓練が続き、そして、ようやくウェスリーは卒業試験をパス、最初の殺しの指令を受け、一度は失敗しながらも殺しを完遂します。
ところで、誰を殺すかの指令は「ある織機」が織り込んだ布に潜む暗号を解読して明らかになります。そして、運命とも言える織機が出した殺しの指令をウェスリーたち殺し屋が実行する。実行者は、なぜターゲットが殺されなければならないかそういう背景一切を知ることなく、ただ指令を信じて実行します。
ウェスリーは父の敵である「クロスを殺せ」の指令を待ちますが、その指令は出ず、違うターゲットを殺し続けます。
ある夜、指令通りにターゲットを殺したあと、ウェスリーは、ふとクロスの視線に気づき後を追います。しかし、ウェスリーはミスをして同僚が撃たれてしまいます。ウェスリーも撃たれました。いつもの回復浴槽に浸かりますが、同僚は息を吹き返さず。
ただし、ウェスリーが腕の中から取りだした銃の弾からその特殊な弾の作り手がわかり、ウェスリーがその作り手の元に飛びます。そんなこんながあって、ウェスリーはクロスが乗った列車に一人乗り込みます。その列車内でクロスとウェスリーの銃撃戦が展開。そして、鉄橋で急ブレーキがかかった列車は、鉄橋上で脱線し、全車両が深い谷底に落ちてしまう状況に。
必死に列車につかまっているウェスリーの手が離れそうになると、それを掴む手が。なんとそれはクロスでした。なぜかクロスがウェスリーを助けようとしています。しかし、そんなチャンスをウェスリーは見逃しません。空いている手で銃を掴み、クロスを打ち抜きます。
絶命寸前のクロスがウェスリーに向かって言います。
- ウェスリー話を聞け。お前が聞いている話は全部嘘だ。お前は息子だ。
どうやら殺し屋集団フラタニティは、父・クロスを殺すためにウェスリーを殺し屋に仕立てたようです。クロスなら息子ウェスリーを殺すことができないだろうという思惑で。そして今、フォックスはクロスを殺そうとします。
寸前でウェスリーはフォックスから逃げます。その後、ウェスリーは実態を知ることになります。
暗殺指令に自分の名が出たスローンが、それを隠すため違うターゲットを指令として出し続けた。それに気づいたウェスリーの父クロスが正そうとしたがスローンはクロスの抹殺を指令。それが真実だったのです。
ウェスリーは周到な準備をして本当の敵、父の仇である暗殺集団フラタニティの一掃を誓います。
結〜欺しには欺しの手で!?
ウェスリーはフラタニティの本拠地、紡績工場へ清掃車で一人乗り込みます。銃弾を浴びせられますが、ウェスリーは清掃車の後ろを開けると…大量の鼠が放たれます。鼠には爆弾が仕掛けられています。鼠たちは工場内のいたるところに入り込み、そして、一斉に爆発。
そのパニックの間隙を縫って、ウェスリーは一人、また一人と殺していきます。最後、フラタニティの頭脳の部屋ともいうべきところにウェスリーは足を踏み入れます。しかし、フォックスを含む精鋭たち数人に銃を向けられ取り囲まれて、万事窮す。そこにスローンも登場します。
彼らに向かってウェスリーは「暗殺指令が出ていたのはスローンであり、スローンが嘘を続けた」と言い放ちます。暗殺の元同僚たちは動揺。
そして、フォックスが「曲がる銃弾」を撃ち放ちます。その銃弾は、円となってウェスリーを囲む者たちの頭を一人、また一人と打ち抜いて、最後はフォックスの頭も打ち抜きます。フォックスは死ぬ直前に、クロスの銃をウェスリーに投げます。父の銃を受け取ったウェスリーはスローンを探しますが、どこにもいません。一番の仇に逃げられてしまいました。
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場面は変わって、ウェスリーは辞めた会社に舞い戻ったのでしょうか。預金残高がまた14ドルになってしまったウェスリー。またもやしがない毎日の繰り返し。彼はデスクに向かって仕事をしています。
そこにスローン登場。彼の背に銃口を向けます。彼が振りかえると…それはウェスリーではありませんでした。おとりだったのです。スローンがそれに気づくと同時に、遠くからウェスリーが打ち放った銃弾はスローンの頭を打ち抜きます。
まとめ
この記事では映画『ウォンテッド』の紹介と「ネタバレ」を書きました。
今回の「ネタバレ」については、意図的に会話シーンを多く使ってみました。多少なりとも臨場感が増すのではと思ったからです。「ネタバレ」の目的は、興味を持ったあなたが『ウォンテッド』を見ていただくことです。結果はどうだったでしょうか…。
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いつもお読みいただきありがとうございます。
シネマファン♪